2016年4月
3月に、何とか14才のお誕生日を迎えられ喜んだもののこの頃から、下痢や吐き気の症状がたびたび現れるようになる。吐き気が収まらず獣医さんに行ったり、夜中も嘔吐することが出てくる。体調の悪化に伴い、もともとは寝室の人間用ベッドで一緒に寝ていた愛犬を、愛犬用トイレに近いリビング横の部屋で寝かせるため、人間もリビング横の部屋でマットレスを敷いて寝るようになる。(3月ごろから)これは、下痢や嘔吐時、犬用トイレが近い方が便利であること。体重減少で筋力の落ちた愛犬が人間用ベッドに登れなくなってきていたため、人間と一緒に寝たがる愛犬に、最期まで普通の暮らしをさせたかったので、人間の寝る場所を愛犬に合わせて変えました。結局このスタイルで、愛犬は亡くなる前の晩まで家族一緒に寝ることができたので良かったと思っています。

2016年4月2日、食欲不振による体重減少が止まらず、3キロ台前半まで体重が落ち、このままでは病気の症状悪化以前に、餓死で亡くなってしまうという懸念から経鼻カテーテルをつけてもらう選択をする。経鼻カテーテルをつけるにあたっては、迷いもあり、当時ネットで検索したが経鼻カテーテルをつけたわんちゃんのブログは1つしか見つけられず不安もありました。ただ、獣医さんの説明から、経鼻カテーテルは鼻にチューブを通し食道(だったと思います。医療的説明は聞き慣れない言葉もありかなり記憶があいまいになっています。すみません。)まで管をいれ、水分や栄養分を入れるための手段であるが、犬が嫌がるようなら家庭でも簡単に取り外せること。取り付けも歯医者さんで使うような部分麻酔でつけるため処置時間も15分程度。日帰りでできること。の説明を受け、餓死させたくない気持ちからお願いしました。この時、初めて餓死というのが苦しまず亡くなるのでなく、じわじわ苦しんで亡くなるものと認識し、どちらが苦痛を軽減できるのかの選択で、私たちの場合は経鼻カテーテルを選びました。

愛犬の場合、これが結果的には良かったように思います。まず、安定的に投薬ができるようになり(薬を粉末状にしてポカリやヤクルトで溶かし経鼻カテーテルからいれます。)体調管理が容易になったこと。水分、栄養分が少しはとれるようになったこと。経鼻カテーテルの管は細いので少しずつしか栄養は採れません。しかし、食欲がなく、口からの給餌を嫌がる愛犬にはこちらの方法が合っていました。経鼻カテーテルからの給餌の場合、高栄養パウダー(獣医さんで売っています)を水で溶かし、(私はカロリー補給のためヤクルトで溶かしてました。)シリンジで鼻のチューブから給餌します。お腹に直接入っていくので口は通りません。したがって、肝臓疾患で気持ちの悪い愛犬も抵抗なく受け入れたようです。また、経鼻カテーテルは、チューブを顔に接着剤や糸で縫い付けますが、犬が外そうとすれば簡単に外れてしまうので、通常はエリザベスカラーを装着します。愛犬の場合、エリザベスカラーに抵抗がなかったので気にすることはなく、普通に過ごせていました。気分がいいと大好きなおもちゃで遊んだりもできましたし、体調が良ければ普通に口から食べたり、水を飲んだりすることもできました。

経鼻カテーテル、もっと仰々しい物かと思っていたので思っていたより大丈夫でした。カテーテル装着の処置ですが、チューブをその場でつけてもらうだけなので、通院していた獣医さんでは2000円でした。(チューブが汚れてくると付け替えますので、だいたい1カ月ごとくらいに交換しました。)カテーテルのおかげで栄養が少しとれるようになり、3キロ台前半から3キロ台後半に体重も少し増えました。ゴールデンウイークは迎えられないかもと思っていたのが、経鼻カテーテルの処置により希望が湧いてきました。4月は7回通院し、検査、薬、医療処置などすべて含めて、病院代103635円でした。

2016年4月、経鼻カテーテルをつけて。こんな感じでした。気にせず目の前のおもちゃで遊ぼうとしています。
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ご訪問いただきありがとうございました。愛犬闘病記録は、5話で終了予定です。2017年4/2,4/9に①,②があります。
長くなってすみません。次回(4/23予定です。)に続きます。