私には子供がいませんが、先日、今更ですが「海賊とよばれた男」を読んで、もし、高校生か大学生くらいの子供がいたら読ませたい本だなあ。と思いました。理由は、この本を通して、働く、お金を稼ぐことの本質とか意義とかを就職前の若い人たちに考えて欲しい。今後の生き方を決めていく際、意義深い本なのでは。と思ったからです。

もちろん、「海賊とよばれた男」、ベストセラーになっただけあり、どんな世代の人が読んでも感銘を受ける本だと思います。こんな経営者が本当にいらしたんだなあ。という驚き。百田尚樹さんの本なので、「歴史経済小説」というジャンルになっているようではありますが、普通の歴史小説と比べるととても読みやすいと思いますし、歴史小説はほとんど読まない私でも、夢中になり読み進めることのできる本でした。

特に、若い人が読んだらいいかなあ。と思うのは、ハウツー本などと違い、直接的なことを書かれているのではなく、主人公の一生を通して広く考えることができる点。時代背景が違うので、少し距離をとりながら考えることができる点が、深く考え、自分なりの解釈でこれからの生き方の答えを見つけるきっかけになるのではと感じるからです。

10代後半から20代前半くらいの一番みずみずしい感性を持つ時期に、人生を考えるヒントをくれる本かなあと思いました。小説なので、直接的に何をどうしたらいいということを書いていないところも柔軟な個性を引き出すためにはいいのかなあと思います。大ベストセラーからだいぶたって、読んでみてそんなことを思いました。

なぜ、いま読んだのか。何のことはありませんが、以前から読みたくて、ブックオフで「海賊とよばれた男」の上巻を買っていたのですが、その時、下巻が売り切れで自宅の本棚に上巻のみありました。最近、図書館で下巻を見つけ、借りてきたので一気に読んだというだけなのですが、本屋大賞に選ばれるだけあり素晴らしい本でした。

図書館の近くで。花の咲く季節は、何てことない道も楽しくなりますね。
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