先日、図書館で予約していた林真理子さんの新刊がまわってきました。「我らがパラダイス」という2016年に毎日新聞で連載されていたものの書籍化です。

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表紙の挿絵からも伝わってくるでしょうか。高齢化、介護、経済格差がテーマの小説です。林真理子さんが大好きな私。テーマは地味で重たいですが、読み始めるとすぐに林真理子ワールドに引き込まれます。社会問題をテーマに取り上げながらも軽快でテンポよく物語がすすむのは、さすが林真理子さん。次から次へと問題が起こり、ハラハラドキドキさせられるので、続きが気になり一気に読んでしまいました。また、林真理子さんでないと書けないであろう意地悪いくらいの人間観察力が存分に発揮され、登場人物の心の機微が繊細に表現されているので、人物を極めてリアルに身近に感じられるのはさすが。どたばたして、いささかマンガチックなところはありますが、読後、暗く重苦しい気持ちならない点は、テーマを考えるととても良かったように思います。

私は、現在はまだ親の介護問題に直面していないのですが、今後直面するであろうテーマで、いろいろと考えさせられる内容でもありました。社会問題を取り上げながら、問題点、批判をあげつらうという一方的な切り口になっていない点は、さすが林真理子さんだなあと思います。読後感が爽快であること。今後、自分も直面するだろう身近なテーマであること。そしてそれが軽快に書かれていることによって、励ましや考えるきっかけになりうる本であることが気に入り、文庫化したら購入して手元に置いて何度も読みたい本だなあ。と思いました。

10代の頃から、林真理子さんが大好きなので、一時は林真理子さんの本を100冊近く持っていたこともありました。断捨離して今はお気に入り数冊のみを残していますが、なんだか感慨深い気持ちです。林真理子さんの小説やエッセイから、恋やおしゃれ、女性の生き方などさまざまな話題を楽しませていただいてきたので、とうとう介護の問題もきたのか。という気持ちなのです。(エッセイなどでは高齢化の話題もありましたが、長編小説で、それもメインテーマが高齢化、介護というのはびっくりしました。この国の厳しい現実を痛感します。)

シャープなアンテナを持たれた林真理子さんの世界が大好きなので、今後もいろんなテーマでの真理子ワールドを楽しみにしています。願わくば、歴史ものよりは現代ものでご活躍されるといいなあ。なぜなら、林真理子さんの人間観察力、洞察力は、現代ものの小説でよりキラキラ輝くように思うのです。

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