私が利用している街の図書館、いわゆる読み物系の本が結構充実しています。そこで、好きな作家の一人、東野圭吾さんの本を初期のころから読み返すことにしました。東野圭吾さん、読みやすく面白いうえ、文章からにじみ出るお人柄にも大変好感が持てます。そのうえ、かなりハンサム。(本とは関係ないけれど)最近出た数冊を除いては(現在図書館で予約待ちなのです)ほぼ読んでいるのですが、書かれた順とか発売された順とかではなく、本屋さんとかブックオフで購入した順に読んでいました。そこで発売順に読んでみたいと思ったのです。(だいたいでよいのですが、初期の作品から順にという意味です。)物を増やしたくないため、現在自宅には東野圭吾さんの本、数冊しかありませんので、まさに図書館さまさまです。

【放課後】
DSCN1481 - コピー
乱歩賞受賞作。女子高が舞台の密室殺人事件。先生と生徒の関係が非常にリアルで引き込まれます。女子高生の会話など、男性作家さんが書いたとは思えないくらいリアリティがあります。人物描写がとても上手で巧みなため、登場人物が非常にいきいきと感じられました。東野圭吾さんの本、初期の頃はいわゆる密室殺人などのトリックものが多いように思うのですが、これもその一つ。私は、ミステリーを読む際、いい加減な性格のせいか、トリックの整合性はそこまで気にせず雰囲気で読んでしまう方なのですが、(トリックが理解できないこともあり)このトリックはなるほどと納得させられました。高校が舞台なので大人が読んで面白いだろうか、との懸念を吹き飛ばすべく、緻密に計算された伏線としてのエピソード、はっきりイメージできる人物像にぐいぐい引き込まれました。ただ、最後に動機が明らかにされるのですが、これがちょっと納得できませんでした。動機なんてその人にとってのものなのでしょうが、私にはしっくりきませんでした。

【卒業】
DSCN1482 - コピー
こちらも大学を舞台にした学園ものです。今度は大学生が主人公になりますが、ここでも人物表現が秀逸です。登場人物それぞれの個性がリアルに伝わってきて、情景や会話が目に浮かびます。本を読んいるというよりは、登場人物があまりにいきいき描写されているので映像を見ている感覚なのです。この本でも殺人事件がおこるのですが、いわゆるトリックものです。茶道を使ったトリックが非常に難解で、私はもう完全理解はあきらめ読み進めました。こちら、登場人物が非常に魅力的に描かれているため、トリックとか、動機とかミステリーには必須の要素を抜きにしても成り立つのではと思わせるくらい物語としての魅力を感じるのは、さすが東野圭吾さんだなあと思いました。あまりに人物が魅力的だったからでしょうか。のちに、この中の登場人物、加賀恭一郎が主人公となりシリーズ化しますが、確かに、加賀恭一郎、初登場がこの小説なのですが、キャラが立ってます。何とも深く味のある人物で、この人をもっと見てみたいと思わせます。

最近の東野圭吾さんとはちょっと雰囲気が違いますが、やはり人気作家さんはデビューの頃から面白いんだなあ。とあらためて感じました。当時の東野さんの若さが、登場人物を通してみずみずしさ、躍動感として伝わってくるように感じました。順に読むのもいいものですね。

読後、ぽちっと応援いただけましたら嬉しいです。

にほんブログ村
にほんブログ村
人気ブログランキング

応援ありがとうございます。