2016年9月
経鼻カテーテル、自宅での点滴で投薬もきちんとできるので、徐々に弱りながらもなんとか体調管理ができている。下痢は時々するものの、制吐剤の効果で悩まされた吐き気がコントロールできていることが何よりありがたい。だいぶ弱っているので、1つの不調が命取りになりかねない状況になっており気が抜けない毎日です。相変わらず食欲は全くありませんが、経鼻カテーテルのおかげで栄養が全く取れないことがなくなり、飼い主の気持ち的には大変救われています。しかしながら、鼻のチューブからは少しずつしか栄養がとれないので体重は2キロ台、骨と皮だけになった愛犬の姿に胸が痛みます。穏やかに過ごさせたい。という飼い主の願いに真摯に向き合ってくださった獣医さんのおかげで、愛犬は苦しむことなく穏やかに過ごせています。幸い、痛みはないようで、呼吸も落ち着き、ゆっくりと休むことができています。ただ、肝臓の影響か、皮膚の状態が大変悪化し、痛みかゆみはないようですが、皮膚そのものが固くなりそれが剥がれ落ちる部分が出てきました。このままいくと皮がずる剥けの状態になり、皮膚がなくなってきてしまうのではないかと心配になります。獣医さんでも、もう塗り薬しか手立てはないようで、なんとか皮膚がもってくれるよう願うばかりです。
亡くなる10日ほど前、とんがりコーン臭のする愛犬の肉球。あまりにかわいいので握手(親ばかです)。このころ、ほとんどの時間横になっていましたが、トイレには立ち上がっていくことができました。
9月24日、獣医さんで、汚れてきた経鼻カテーテルを取り替えてもらう。その際、いよいよ弱ってきているので、エリザベスカラーは必要ないでしょうと外され、傷んだ皮膚を看護師さんからきれいに拭いてもらう。愛犬も気持ちよさそうに穏やかな表情をしていました。愛犬は徐々に弱っているものの、私たちはこの時今日、明日急変するとは思いませんでしたが、獣医さんからは覚悟するように言われました。もって1週間でしょう。とのことでした。これが、愛犬最後の通院になりました。9月は4回通院して86960円でした。
9月25日、獣医さんからは覚悟するように言われたものの、ゆうべも私達と一緒に愛犬は穏やかに眠っていました。洗いたてのシーツが好きだった愛犬。久しぶりにエリザベスが外れて、お顔をシーツにうずめて眠ることができ満足そうでした。朝は、立ち上がることはいよいよ難しそうでしたが、きちんと起きて私たちを目で追って、朝の日課であるカテーテルからの給餌や投薬も通常通り済ませました。午前11時頃、愛犬が横になったままの状態で前足の爪を切ろうとすると、おしりがぷっくりしてうんちがしたそうな様子に。そこで、立ち上がれなくなった愛犬を抱っこでトイレに連れていき、日曜日で在宅だった夫と二人で支え用を足させる。その最中、どちらからともなく、「心臓とまってない?」と気づく。トイレに抱っこした際は動いていたので、おそらく2人で支え用を足す最中に旅立ったと思います。2人で愛犬に触れていながら正確な時間は分かりませんでした。苦しむこともなく呼吸も変わらず自然に心臓が止まったようです。その後、おしっこが自然に出ました。苦しまず、穏やかに、家族が触れるなか旅立った愛犬。我が子ながらあっぱれです。蒸し暑く霧雨が降ったりやんだりの日曜日でした。亡くなったのが午前11時過ぎでしたので、お葬式をいつにするかで悩みましたが、今日を逃すと夫の休みが次の土曜日まで1週間空いてしまうこと。時期的にその間自宅では過ごせないので、ペット霊園の冷凍庫にお願いすることになることを考え、手元に置いておきたい気持ちから夕方お葬式をいたしました。小さくなって戻ってきたとき、とうとう逝ってしまったんだと思いました。闘病中、真摯に向き合ってくださった獣医さん、ずっと、ずっと支えてくれた犬友さんや闘病記をブログに公開してくださり、後に続く私たちに教えてくださったわんこの飼い主さん、支えてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、我が家に来てくれ14年を共に過ごした愛犬にありがとう!と言いたいです。後日、獣医さんにご挨拶に行った際、ものすごくがんばった愛犬に「粘り強く頑張って、ものすごい生命力を見せてくれた子。記憶に残る子になりました。」と何よりのお褒めの言葉をいただきました。
今回、愛犬を看取り、医学が進歩するなか、どのような治療法を選択するべきかの決断を迫られる場面が何度もありました。信頼できる獣医さんとの出会いで「延命というより穏やかに苦しまず過ごさせたい。自宅で過ごさせたい。」という私たちの気持ちを細かくくみ取ってもらい、またじっくり話し合うことのできる獣医さんに診ていただけたので、信頼して治療を受けることができました。どのような治療を選択するか。正解は1つではないのだと思いました。ただ、愛犬を想い、悩み、考えた時間。何より愛犬とともに過ごせた時間は私にとってかけがえのない宝物です。
ペット霊園にて、この後小さくなって私たちのもとに帰ってきました。
2007年、5才の頃の愛犬。一番元気で体力のある頃。10キロ歩いてもケロッとしていました。疲れ知らずのタフガイ。小さくてもさすがテリアです。
~真っ黒な丸い瞳、よく動くお耳がチャームポイントだったね。ずっとずっと大好きだよ。ありがとう。~
拙い文章、長い闘病記に最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
今は2017年春、愛犬が旅立って半年ですが、まだまだ寂しくペットロスの状態です。もし、同じような病気、また経鼻カテーテルや自宅点滴、食欲不振で悩むわんちゃんの飼い主さんの目に留まり、私でお答えできることがありましたら、最新記事のメッセージ欄からお便りいただけましたらと思います。
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経鼻カテーテル、自宅での点滴で投薬もきちんとできるので、徐々に弱りながらもなんとか体調管理ができている。下痢は時々するものの、制吐剤の効果で悩まされた吐き気がコントロールできていることが何よりありがたい。だいぶ弱っているので、1つの不調が命取りになりかねない状況になっており気が抜けない毎日です。相変わらず食欲は全くありませんが、経鼻カテーテルのおかげで栄養が全く取れないことがなくなり、飼い主の気持ち的には大変救われています。しかしながら、鼻のチューブからは少しずつしか栄養がとれないので体重は2キロ台、骨と皮だけになった愛犬の姿に胸が痛みます。穏やかに過ごさせたい。という飼い主の願いに真摯に向き合ってくださった獣医さんのおかげで、愛犬は苦しむことなく穏やかに過ごせています。幸い、痛みはないようで、呼吸も落ち着き、ゆっくりと休むことができています。ただ、肝臓の影響か、皮膚の状態が大変悪化し、痛みかゆみはないようですが、皮膚そのものが固くなりそれが剥がれ落ちる部分が出てきました。このままいくと皮がずる剥けの状態になり、皮膚がなくなってきてしまうのではないかと心配になります。獣医さんでも、もう塗り薬しか手立てはないようで、なんとか皮膚がもってくれるよう願うばかりです。
亡くなる10日ほど前、とんがりコーン臭のする愛犬の肉球。あまりにかわいいので握手(親ばかです)。このころ、ほとんどの時間横になっていましたが、トイレには立ち上がっていくことができました。
9月24日、獣医さんで、汚れてきた経鼻カテーテルを取り替えてもらう。その際、いよいよ弱ってきているので、エリザベスカラーは必要ないでしょうと外され、傷んだ皮膚を看護師さんからきれいに拭いてもらう。愛犬も気持ちよさそうに穏やかな表情をしていました。愛犬は徐々に弱っているものの、私たちはこの時今日、明日急変するとは思いませんでしたが、獣医さんからは覚悟するように言われました。もって1週間でしょう。とのことでした。これが、愛犬最後の通院になりました。9月は4回通院して86960円でした。
9月25日、獣医さんからは覚悟するように言われたものの、ゆうべも私達と一緒に愛犬は穏やかに眠っていました。洗いたてのシーツが好きだった愛犬。久しぶりにエリザベスが外れて、お顔をシーツにうずめて眠ることができ満足そうでした。朝は、立ち上がることはいよいよ難しそうでしたが、きちんと起きて私たちを目で追って、朝の日課であるカテーテルからの給餌や投薬も通常通り済ませました。午前11時頃、愛犬が横になったままの状態で前足の爪を切ろうとすると、おしりがぷっくりしてうんちがしたそうな様子に。そこで、立ち上がれなくなった愛犬を抱っこでトイレに連れていき、日曜日で在宅だった夫と二人で支え用を足させる。その最中、どちらからともなく、「心臓とまってない?」と気づく。トイレに抱っこした際は動いていたので、おそらく2人で支え用を足す最中に旅立ったと思います。2人で愛犬に触れていながら正確な時間は分かりませんでした。苦しむこともなく呼吸も変わらず自然に心臓が止まったようです。その後、おしっこが自然に出ました。苦しまず、穏やかに、家族が触れるなか旅立った愛犬。我が子ながらあっぱれです。蒸し暑く霧雨が降ったりやんだりの日曜日でした。亡くなったのが午前11時過ぎでしたので、お葬式をいつにするかで悩みましたが、今日を逃すと夫の休みが次の土曜日まで1週間空いてしまうこと。時期的にその間自宅では過ごせないので、ペット霊園の冷凍庫にお願いすることになることを考え、手元に置いておきたい気持ちから夕方お葬式をいたしました。小さくなって戻ってきたとき、とうとう逝ってしまったんだと思いました。闘病中、真摯に向き合ってくださった獣医さん、ずっと、ずっと支えてくれた犬友さんや闘病記をブログに公開してくださり、後に続く私たちに教えてくださったわんこの飼い主さん、支えてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、我が家に来てくれ14年を共に過ごした愛犬にありがとう!と言いたいです。後日、獣医さんにご挨拶に行った際、ものすごくがんばった愛犬に「粘り強く頑張って、ものすごい生命力を見せてくれた子。記憶に残る子になりました。」と何よりのお褒めの言葉をいただきました。
今回、愛犬を看取り、医学が進歩するなか、どのような治療法を選択するべきかの決断を迫られる場面が何度もありました。信頼できる獣医さんとの出会いで「延命というより穏やかに苦しまず過ごさせたい。自宅で過ごさせたい。」という私たちの気持ちを細かくくみ取ってもらい、またじっくり話し合うことのできる獣医さんに診ていただけたので、信頼して治療を受けることができました。どのような治療を選択するか。正解は1つではないのだと思いました。ただ、愛犬を想い、悩み、考えた時間。何より愛犬とともに過ごせた時間は私にとってかけがえのない宝物です。
ペット霊園にて、この後小さくなって私たちのもとに帰ってきました。
2007年、5才の頃の愛犬。一番元気で体力のある頃。10キロ歩いてもケロッとしていました。疲れ知らずのタフガイ。小さくてもさすがテリアです。
~真っ黒な丸い瞳、よく動くお耳がチャームポイントだったね。ずっとずっと大好きだよ。ありがとう。~
拙い文章、長い闘病記に最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
今は2017年春、愛犬が旅立って半年ですが、まだまだ寂しくペットロスの状態です。もし、同じような病気、また経鼻カテーテルや自宅点滴、食欲不振で悩むわんちゃんの飼い主さんの目に留まり、私でお答えできることがありましたら、最新記事のメッセージ欄からお便りいただけましたらと思います。
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